使途が不明な「仮払金」の処理方法とは?

2017年09月03日

  本日もご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
 私は、群馬県太田市にある税理士事務所、税理士の堀越 誠と申します。

  日々の取引の中で、現金の支出があったのにも関わらず相手勘定がわからないという場合がございます。
 例えば、従業員が出張に行く際、旅費交通費などの必要経費を事前に渡します。後日に精算を実施します。
  そのような場合には、旅行出張先で、いくら金額がかかるかわからないので、大体の金額(概算額)を先
 に渡しておくことになります。

  このように現金が減る事は分かっているがその目的が明確でない場合、「仮払金勘定という資産勘定科目
 を使います。
  「仮払金」とは使途が不明、もしくは金額が未確定の場合に概算して一時的に支払われたお金を指します。
  これに対して、「仮払金」と対になる勘定科目に「仮受金」がありますが、こちらは入金理由が不明
 もしくは金額が未確定のまま一時的に受け取ったお金のことを言います。

  仮払金を払った時の仕訳は、次の通りです。
 ☒従業員が出張するため、旅費として概算額5万円を従業員に現金で渡した場合
    (仮払金)50,000 / (現金)50,000
   ※仮払金勘定の借方に概算金額で仕訳をします。この段階ではまだ旅費にいくら使うか分からないからです。

  仮払金の金額が確定した時の仕訳は、次の通りです。
 ☒出張から帰宅後、清算を行う。旅費が2万円、得意先の接待が2万円、残金1万円は現金で受け入れた場合
    (旅費交通費)20,000 / (仮払金)50,000
    (接待交際費)20,000 /
    (現金)   10,000  /
  ※仮払金という資産が減少するため、貸方に仮払金と仕訳します。仮払金よりも経費の金額が少なかった
   ので、残金(現金)と経費の勘定科目を借方に仕訳します。

 ☑大切なポイントは、仮払金は、「使途が不明で金額が未確定なお金」であるため、決算までに費用として
  経理処理しておく必要があるという事です。なぜなら、金融機関に決算書類等を提出した場合に、もし
  仮払金の残高があると、その内訳について説明を求められることがあるからです。

 本日も誠にありがとうございます。 堀越まこと経営会計事務所 堀越 誠


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