2017年10月23日
本日もご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
私は、群馬県太田市にある会計事務所、税理士の堀越 誠と申します。
お店の経営が順調に流れて、業績が絶好調になり、利益が急増したとします。
法人決算または確定申告が近づき、決算期末に節税目的で、余分に多くの商品を仕入れること
を考えました。
この余分に仕入れた商品によって、果たして節税効果になるのでしょうか?
結論は、当期に余分に仕入れた商品は損金に算入できません。ですから、節税効果はありません。
しかしながら、当期に商品を仕入れて、すべて売り切った場合における売上原価は損金に算入できます。
当期商品仕入高=売上原価
期首と期末の在庫商品が残っている場合の、売上原価の計算式は、以下の通りになります。
売上原価=期首商品棚卸高+当期商品仕入高-期末商品棚卸高
売上原価とは、販売した、売り上げた商品の原価ですから、期末に残った商品が少ない方が、売上原価の値
は増加することになります。
したがって、余分に仕入れただけでは、期末商品棚卸高が増えていくだけで、売上原価が増えるわけ
ではありません。損金は増えないので、節税には効果ありません。
☑大切なポイントは、当期に商品を仕入れただけでは、商品が売れたことを示す売上原価は増えないので
損金に算入できる金額が増えるわけではありませんので、節税にはならないという事です。
本日も誠にありがとうございます。堀越まこと経営会計事務所 堀越 誠
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