「飲食業」・「美容業」の多店舗展開において、大切な指標(ROI)とは?

2017年07月14日

  本日もご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
 私は、群馬県太田市にある税理士事務所、税理士の堀越 誠と申します。

  お店を新規開業するオーナー様にとって、お店を出店する1つの目安として
 重要な指標に「ROI」があります。
  「ROI」は、お店を多店舗展開をするにあたっても、重要な指標の1つになります。

  「ROI」とは、「投資収益率」「投資利益率」と呼ばれるもので、Return On Investment
 (リターン・オン・インベストメント)の略です。
  投下した資本に対して、どれだけ効率的に利益が得られたかを表す数値です。
  お店の収益性や投下した資本の運用効率を評価する際に使われる基本的な指標であり、
 ROIが高いほど、より効率的で収益性が良いという事になります。
 「ROI」投資収益率の計算式は、シンプルに言うと次の通りとなります。

    ROI(%)=当期営業利益/投下資本×100

  まずは、目の前の1店舗目を経営するにつれ、ROIの数値が一定水準をクリアしている事実がある場合、
 1店舗目と同じ業態、あるいは数値的に内容が近い業態であれば、2店舗目にチャレンジするハードルは
 確実に下がるでしょう。
  しかし、ROIを無視して、1店舗ごとに業態を全面的に変えることは、出店のたびに、
 大きなリスク・大きな賭けをしているのと同じになるので、時にはお金をドブに捨てるような行為に
 なりかねません。
  「ROI」の数値が、特に1つの大きな基準値・目安になります。
  「ROI」によって、「開業費をいくら投資すれば、この店舗からはこのくらいの利益が上がってくる」
 と予想ができれば、多店舗展開に拍車がかかります。前進し続けやすくなります。

 ☑大切なポイントは、「飲食業」・「美容業」における売上高は、立地と箱の規模で決まる部分も多いです。
  ある程度の水準以上に店を成長させるのは困難になってきます。成長が鈍化します。
  坪当たりの売上高を上げたり、人件費1人当たりの売上高を上げる努力は必要です。
  しかし、店舗数を増やすことに努力を費やす方が成長力が高い。
  そのための大切な指標の1つが「ROI」であるということです。

 本日も誠にありがとうございます。 堀越まこと経営会計事務所 堀越 誠

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