本日もご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
私は、群馬県太田市にある税理士事務所、税理士の堀越 誠と申します。
お店を経営している中では、売れ残りの商品などを期末在庫一掃セールのように銘打って
割引セールを行う事もあります。
割引・値引きセールを行う事自体は、大手有名アパレル企業なども行っていることで決して悪いこと
ではありません。商品の即現金化、キャッシュを得ることを進める上で非常に効果的です。
しかし、「いったいどこまで値下げをしても大丈夫なのか?」という注意点があります。
そんな場合に効果的なのが、「損益分岐点」を考えるという事です。
「損益分岐点」とは、売上高と費用の額がちょうど等しくなる売上高または販売数量を言います。
前者のことを損益分岐点売上高、後者を損益分岐点販売数量と言います。
前者は、収支トントンとなるポイントであり、利益が0円になる売上高です。
ですから、売上高=総費用となります。
損益分岐点を考える上でポイントになるのは、総費用を「変動費」と「固定費」の2つに大別することです。
「変動費」とは、売上に(ほぼ)比例して増加する費用を言います。
「固定費」とは、売上に関係なく発生する(売上0円でも固定費は発生する)費用を言います。
また、売上高から「変動費」を差し引いた金額が、「売上総利益(粗利益)」になります。
売上高-変動費=売上総利益(粗利益)
ですから、損益分岐点とは、粗利益=固定費の状態であると言い換えられます。
☑大切なポイントは、「いったいどこまで値下げをしても大丈夫なのか?」は、粗利益と固定費の関係性から
判断するという事です。粗利益の金額よりも固定費の方が多ければ、赤字になります。
一方、粗利益の金額の方が固定費よりも多ければ、利益が出て黒字となります。
ですから、まさに、経営とは粗利益で固定費を回収していく営みであるという事でしょう。
本日も誠にありがとうございます。 堀越まこと経営会計事務所 堀越 誠