会社が「急成長」している時の注意とは?

2017年11月27日

  本日もご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
 私は、群馬県太田市にある会計事務所、税理士の堀越 誠と申します。

  会社が急成長している時の注意の一つとして、黒字倒産が挙げられます。赤字企業であれば、
 倒産することも納得しますが、黒字企業であっても、会社が急成長している時には、いわゆる
 「勘定合って、銭足らず」になっている可能性があります。

  売上が急増し、利益が増加していくにつれて、設備投資を増強し、人件費もかけ、借入金をして、
 さらに投資に回すなど、どんどん利益を増やすことに集中します。
  しかし、損益計算書の利益では圧倒的プラスであるにも関わらず、貸借対照表上では、売掛金が急増
 しているだけであり、現金(キャッシュ)が増えていない。気づいたら、手元に現金がない状態になり
 かねません。

  売掛金は現金で回収されるまでは、回収条件の通りに数か月かかる恐れがあります。しかしながら、
 仕入などの原材料などは、支払条件通りに翌月末支払いであるならば、入金が出金よりも少ない月日
 が続きます。この流れが食い止められないと、果ては現金がなくなり、黒字倒産となります。

 ☑大切なポイントは、売上の得意先へ対する売掛金の回収条件、仕入先との契約を締結した支払条件を
  意識して商売する、経営するという事です。この資金管理のバランスをとりながら、成長していくことが
  大切となってきます。

 本日も誠にありがとうございます。 堀越まこと経営会計事務所 堀越 誠

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