本日もご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
私は、群馬県太田市にある会計事務所、税理士の堀越 誠と申します。
「飲食業」・「美容業」も含む、全業種の共通の、売上高についての計算式
は以下となります。
売上高の計算式はシンプルなものです。以下の計算の総和が売上高となります。
売上高=単価×数量
すると、売上高を上げるには、単価を上げるか、数量を増やすか、そのどちらともを増やすか、
という事になります。
☒単価を上げることを考えてみますと?
ここで、価格(商品単価)について考えてみます。
繰り返し同じ商品を購入して頂く動機には、様々な要因があります。
その中でも、価格に対する「商品価値のバランス満足度」が重要な要素の1つとなります。
京セラ㈱の創業者で、日本航空の名誉会長である稲盛和夫氏は、価格について以下のように
言っております。
「値決めは経営である」…値段は経営を直接に左右するものの1つだから、経営者自身が強く
責任を持って決定しなさい。
著書『稲盛和夫の実学』(日本経済新聞社)の中で、以下のように語っております。
「値決めは単に売るため、注文を取るためという営業だけの問題ではなく、経営の死命を決する
問題である。売り手にも買い手にも満足を与える値でなければならず、最終的には経営者が判断
すべき、大変重要な仕事である。」
ここで、価格の定義について考えてみますと、価格には主に3つの価格があります。
①商品原価…これ以上安くすると、赤字になる価格
②販売価格…商品価格
③商品価値価格…お客様が思っている価値に値する価格
商品を売る側は「より高く売りたい」、購入する側は「より安く手に入れたい」と思っていますから、
この2つのバランスが取れている地点を、「最適価格」と言います。
「最適価格」は、売る側からみると、「お客さまが喜んでお金を出してくれる値段の最高点」と言えます。
お店側が設定する「商品単価」は、お客様が思っている「商品価値価格」にできる限り近づけていく
のが理想です。商品原価から、簡単に値段をつけてしまってはいけません。
よって、お客様の側から考えると、「商品価値価格」と「販売価格」との差額(安い)は、お客様
の利益になると言えます。
ここで、「商品価値価格」は、市場動向や競合商品および競合他社などにより変化しますが、
自社の商品価値を引き上げることが大切になります。
価値を引き上げる要素は、主に以下の3つとなります。
①商品の価値…品質改良改善により、商品そのものの価値を高める。
②サービスの価値…接客やサポートなど、商品に付随するサービスで商品価値を高める。
③情報の価値…広告宣伝等の情報発信で、商品を購入する理由を教えてあげることで価値を高める。
☑大切なポイントは、商品に新たな価値を創造することで、お客様のウォンツ(欲求)に応える価格である
商品価値価格を目指して、お店の値決めをしていくのが好ましい、ということです。
本日も誠にありがとうございます。 堀越まこと経営会計事務所 堀越 誠
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