本日もご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
私は、群馬県太田市にある税理士事務所、税理士の堀越 誠と申します。
『売上ー経費=利益』
「飲食業」・「美容業」にかかわらず、どんな業種でも、事業を経営するにあたって
最も大切な経営概念は、「売上-経費=利益」であろうか、と存じます。
あまりにもシンプル過ぎて、一見、バカバカしく思われるかもしれません。
より複雑で難しいものの方が、重宝がられると思います。
しかし、結果的には経営は、このシンプルな公式に行きつくかと存じます。
この公式を高いレベルで成り立たせることが、とどのつまり、事業が成立し、発展し成長することに
つながるでしょう。
経済不況などで、どんな市場環境が一気に変化したとしても、最終的には「売上-経費=利益」で、
売上よりも経費が小さければ、最終的には利益が出るので、事業は継続できるのです。
複雑な経営指標で、経営をより複雑に・難しくしている現実がありますが、
最終的にはあえて、このシンプルな公式に、冷静に・素直に立ち返ってみることが大切であるかと存じます。
したがって、経費を抑えれば、自然と大きな利益が生まれるという事です。
特に、「飲食業」・「美容業」などは、経費の中でも「固定費」をいかに抑えるかが、1つの大きなテーマに
なるでしょう。
「固定費」の無駄な支出を抑えるという事です。
「飲食業」・「美容業」における固定費は、店舗家賃、パート・アルバイトの人件費、設備等の減価償却
費、器具等のリース料などがあります。
店舗家賃は大きな支出であり負担のかかるものです。
例えば、居抜き物件にしたり、無理をして高い物件にはなるべく手を出さないなどで無駄を削り、支出を
抑えることができます。
設備等の減価償却費、器具等のリース料も、初期段階から費用を抑え、無駄を省いていくことが可能です。
お店の経営にあたり、当たり前のように購入したり、リースしているものを、「果たして本当にこれが大切
なものなのか?」今一度、考え直すことも必要です。
しかし、正社員や、パート・アルバイトの人件費は、ただ削れば良いというものではありません。
能力の問題もありますし、能力の低い・素行の悪い人間を安く雇うよりも、本当に経営のことを考えたら、
給与は高くなっても有能な・礼儀正しい人間を雇う方が、経営には良い効果が生まれる可能性があります。
その人間の「意識」の部分が最も大切です。数字には表せない部分です。
ですから、人件費のコストは、給与の額よりも、人数の調整をすることが必要でしょう。
☑大切なポイントは、事業で悩んだら、一度複雑なものから離れ・手放してみて、シンプルなものに立ち返っ
てみる。当たり前でバカバカしいくらい優しいように思われがちですが、実はシンプルで、無駄のない、
美しいものに還ることが事業を支配することになるということです。
本日も誠にありがとうございます。 堀越まこと経営会計事務所 堀越 誠
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